調査日誌

調査日誌2024.09.22

桧原湖日記4【調査編3:2024年9月22日】

こんにちは!

降ったり止んだり天気に振り回されております。

全天候対応型の体が欲しいものです。




〜〜

今日も雨の予報だが、採水とコア採取のため、朝から湖へ。


潜水班と堆積物班、それぞれ阿部丸とえんどう丸をお借りして、レッツゴー。


雨脚は弱まるとお天気アプリで見たので、大丈夫だろうと出発したのだが、どんどん勢いは増すばかり。


もう目を開けていられなかったので、なるべく雨がやってくる方向に背を向けるように立った。

しかし船は旋回する。

そのたびに私も旋回する。

そんないたちごっこをしているうちにも、雨はどんどん強くなり、だんだんカッパが水を弾くことを諦め、ただの濡れた布と化してきた。

つけていた軍手は絞れるほどに水を含み、カッパの着方を間違っていたばかりに長靴の中にまで浸水してきた。


姿勢を低くしながら雨と体温の低下に耐えていると、なんと眠くなってきたのだ。


これがあの、「寝るな!寝たら死ぬぞ!」というやつだろうか?


潜水チームを待つなかひたすら気をそらすようにそんなことを考えていたが、体は着実に冷えていく一方である。


すると、潜水班の作業が一段落し、2艘の船をくっつけた。

こんな寒い中潜るというのはどれだけ大変なことなのだろうか。

聞くところによると、昨日は水中のほうが暖かかったようだが、今日はどうだったのだろう。


凍えている私を見かねて木村先生がウェットスーツ素材の上着を貸してくれた。

ビショビショなのに暖かい不思議な素材だ。

さすがウエットスーツ。

数多くのダイバー達や、船上で凍えるブロガー達を救ってきたのだろう。


雨が強いということで作業を一旦中断し、引き上げることに。

こうして凍えることしか出来なかった私を乗せた船は桟橋へと戻っていたのであった。



膝から下が水没したので、頑張って乾かしていたのだが、なんとここで晴れてきた。

晴れてきたため、観光客もやってきた。

ずぶ濡れの私の視界に、楽しそうに写真を撮っている人たちの姿が映る。

なんというかやるせなさを感じた。

あれだけ晴れ女と豪語しておきながら、今のところ雨女である。



寒さで体力がゼロになった私は駐車場でお留守番をさせてもらい、谷川さんはじめ潜水班の木村先生と島田さんの御三方は、ミッションを遂行しに湖のポイントへ向かった。


無事コアを採取され、お昼ごはんへ。

昨日とおなじラーメン屋さんに行くも、「終了しました」と無情な文字が。

2番目に近いラーメン屋さんへ行き、山塩つけ麺を食べた。

ラーメンを食べたにもかかわらず、暖まらない体にびっくりしながら、堆積物班のもう一つのグループと合流した。



研究対象になりそうな葉っぱを採ってから、石碑の写真を撮りに移動。

入浴施設の目の前に、100年記念の石碑があった。

哲也さんがスマホでぐるぐると撮影する。

出来上がった画像は、くるくると回転でき、立体的なデータとして保存ができるようだった。


明日、明後日は晴れる!

ということでそれに向けた準備をし、今日は終了した。



みちのくさんのご厚意で早めにお風呂に入らせてもらい、とりあえず体の芯を暖めた。

恒温動物でさえこの冷えとは、雨はやっぱりナメちゃいけない。



〜〜


マラッケス、成功となるでしょうか!?

乞うご期待!


では次回の桧原湖日記で!

この記事を書いた人
岩原ほのか (神戸大学)
Honoka Iwahara

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