調査日誌
桧原湖日記4【さよなら桧原湖編:2024年9月25日】
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前回の桧原湖日記2のときと違う点、それは行き帰りにつくばへ立ち寄ることである。
おかみさんに別れとお礼を告げ、いざつくばへ。
磐梯山の反対側にも、山が崩れた跡が見える。
噴火から随分と経ったにも関わらず植物が生えていないのは何故だろうか?
途中サービスエリアに2度寄り、2度目のサービスエリアで食べられていなかった喜多方ラーメンを食べた。
普通のラーメンと何が違うのだろう?
なるほど、縮れ麺なのが特徴らしい。
確かに縮れていた。
美味しかった。
雨で視界がかなり不良のなか、車はどんどん進み、ついに産総研へ到着した。
初日に行くことが出来なかった標本館へ満を持して向かった。
簡単なアンケートに答え、早速入館した。
入口早々驚いたのが、「鏡を覗いて御覧ください」と書いてある日本地図だ。
覗いてみると、確かに鏡の中に日本地図が見える。
震源分布図らしい。
上を見上げると、天井に不思議な向きの日本が張り付いていた。
素晴らしい。
鏡で反転してちょうどいい感じに見えるようになっているなんて。
他にもあちこちに地震の研究の話題や、岩石の展示があり、入ってすぐで見どころ満載である。
正面の、水族館で言えばメインの大水槽にあたるようなところに、ジュラ紀の褶曲模型があった。
それはもう、ものすごく曲がっていた。
元々もすごいが、このレプリカを作った人もかなりすごいのでは。
火山の紹介エリアもあり、磐梯山の展示もあった。
なんと磐梯山、6万年前、4.6万年前にも噴火していたらしい。
そして4.6万年前の噴火に伴う山体崩壊で、猪苗代湖が形成されたという。
まさか猪苗代湖も桧原湖とおなじく磐梯山の噴火によって生じた堰き止め湖だったとは…
自分の勉強不足を呪いながら、私は衝撃に打ちひしがれていた。
来館者アンケートを回答したプレゼントで、ジオカードを貰った。
タカハシホタテ。
すごく頑張って捜せばどこかにいそうな名前である。
このタカハシホタテは絶滅したらしいので、人名としてこの世に復活していることを期待しておこう。
哲先生はストロマトライトのカード。
随分とお気に召したようで、それ以降出会う全ての人に自慢をしていた。
そして!初日に買わずに後悔していた自販機限定のキャラメルミルクティーを哲先生に奢ってもらった。
美味しい!甘い!
この手のミルクティーは甘すぎるという声もあるが、美味しければそれで良いのである。
産総研を後にして、つくばエクスプレスに乗車。
いよいよ旅のおわりである。
さようなら桧原湖、さようならつくば。